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ファミコン世代が日本の害悪とは限らない

2015.01.08

famicom
見事に釣られたのですが!
炎上によるPV稼ぎを得意としている方のようなのでリンクは貼りません。

まず言いたいことをひとまとめにしてみます。

【車関係の話】
■今、日本経済の中心はファミコン世代になりつつある
■ターゲットを絞り込むプロモーションは正解
■逆に「千本桜」は謎
■海外と日本(特に都内)では交通や不動産事情が違いすぎる

【ゲーム関係の話】
■ガラパゴスは仕方ない
■日本人に海外ブレイクゲームはハマりにくい
■ハードメーカーは海外で健闘してるよ
■やっぱりガラパゴスは仕方ない
■時間はないけどお金はある→ソシャゲが流行る


そんな感じの、反論じみたことをおとなげなく書いていきます。


■今、日本経済の中心はファミコン世代になりつつある
ファミコンが発売されたのが1983年。
スーパーマリオブラザーズ発売が1985年。
ドラゴンクエスト発売が1986年。

筆者が1982年生まれなので、ファミコンやスーパーファミコンに熱狂した世代は
30~40代あたりになります。
これは、世間一般で「あぶらにのっている」とか言われちゃう時期で、
要するに人生で一番お金をもらえたり、動かしたりする時期なワケです。
いや、実際は団塊世代がまだまだ強いので、
必ずしもそうではないのですが、それはさておき。

例えば「車」みたいな大きな買い物をする際に、
家族で「GOサイン」を出せるのがファミコン世代という家庭、
けっこう多いのではないでしょうかね。
ファミコン世代を突き動かすことで経済が大きく動く、、、
というと大げさかもしれませんが、
その世代がターゲットとして絞りやすい上に大きいというのは
簡単に想像できそうなもんです。


■ターゲットを絞り込むプロモーションは正解
企画書なんかを書く人は、普通どういった層をターゲットにした企画で
それによるメリット、デメリットを挙げると思うのですが、
今回の「車」のCMの件なんて、めちゃくちゃわかりやすいですよね。

 企画:CMにFFやドラクエの音楽を使う
 ターゲット:30~40代、家庭のサイフを握るファミコン世代
 メリット:CMにこの世代の心に響く音楽を起用することで興味を惹かせる
 デメリット:ゲームを知らない人にはただのBGMにしかならない

1分で考えたけど、おおまかにこんなもんでしょうか。
デメリットは特にないと言っても過言ではないです。
変に偏ったアイドルソングなんかよりも
ただの勇ましいBGM、きれいなピアノの旋律に聴こえますし。

プロモーションの手法としては直球すぎるほど直球。
グローバルスタンダードなCMを作って中途半端になるより
余程注目を浴びるワケで。
全世界共通のCMを作るわけじゃないんだし、それでイイと思うワケです。
(このCMが全世界共通だったら申し訳ない)


■逆に「千本桜」は謎
で、このCMシリーズの前は初音ミクの「千本桜」だったんですが、
むしろこっちの方がプロモーションのターゲットとして謎で、
「千本桜」が好きな中心層は、たぶん10代女子。
・・・に、車をプロモーションしてどうしようとw
親とのコミュニケーションを狙ったとしてもちと遠回り過ぎるし。

これは「モンハン」にも似たようなことが言えるわけで
ドラクエ、FFに比べると明らかにターゲット層が若いです。

米トヨタは、これから車を買う若者にアピールするために
初音ミクをCMに起用したこともありましたが、
そういうのともちょっと違う印象でした。


■海外と日本(特に都内)では交通や不動産事情が違いすぎる
海外は車持ってないと生活できないってレベルじゃないですか。
いや、勝手なイメージですが。
もちろん、日本でも都会から離れるほどそうなるでしょう。
いや、これも勝手なイメージですが。

でも都内に住んでいると、車を持つのに
メリットが小さく、デメリットがかなり大きいんですよ。
ざっくり説明しますと・・・

・電車が網の目のように張っている
・電車の本数が5分に1本あたり前、しかも時刻表通り
・道が狭い、とにかく狭い、場所によっては一通だらけ
・駐車場付きの戸建てなんて普通住めない
・マンションやアパートに住むと別途駐車場代がかかる(ことが多い)
・駐車場代でワンルーム1部屋借りれるじゃねーか!

まぁこんな感じでして。
車を持つメリット、主に利便性を発揮する場面は
非常に限られてしまい、
それと上記のようなデメリットを比較すると
簡単に車を持とう、持たなきゃ、持ちなさいという話には
よほどの富裕層や環境が整った人じゃないとならないワケです。


■ガラパゴスは仕方ない
ここからゲームの話なのですが。
ゲームのガラパゴス化は仕方ないと思ってます。
あのブログの人が言う「細分化」が進むということは、
つまり国や環境に合ったジャンルの「細分化」も行われているワケで、
そうなると、欧米のスタンダードな感性、あるいは言語に
日本人がついていけるのか、という話になっていくと思います。


■日本人に海外ブレイクゲームはハマりにくい
グローバルスタンダードと日本のスタンダードって、
ゲームに限らず文化や感性の面でもけっこう差異があると思うんです。
ちょっと前まで鎖国してた国ですし。

特に最近思うのがPK・・・プレイヤーキル、あるいはそれに近い状況についての
捉え方に差異が大きいなぁと。

筆者は、ゲームをプレイする上で、他者をあえて不快にするようなプレイが苦手です。
よほどの身内同士で、「コノヤローwww」なんてノリのとき以外、
“相手”を殺すことをためらう、あるいは申し訳ない気持ちが同居します。
素直に相手を倒すことを喜べないんです。

もちろん、すべての日本人がこうであるということではなくて。
すべての外国人がこの逆であるということではなくて。

傾向として、そういう心理的な爽快感を得るポイントに
ズレがあるんじゃないかと思っています。

筆者の場合、それが“競技”と捉えられるとまた別なのですが。
「Eスポーツ」という言葉もだいぶ一般化してきて、
ゲームを“競技”として評価することも増えてきましたし。


■ハードメーカーは海外で健闘してるよ
そういう、爽快感を得るポイントが国柄などで差異が生まれるのは
ある程度予想できるし、仕方ないことだと思うので、
そこをいかに狙うか、コントロールするかはゲームメーカーの手腕次第。
「世界は狙わない」となるから「ガラパゴス」になるワケで、それは後述。

そんな中でも、日本のハードメーカーは大健闘ですよ。
PS4は日本以上に海外でブレイクしています。
これは海外の感性、爽快感のポイントを突く要素が
ハード性能によって増しているためであると推測しています。
具体的にいうと、オンライン対人戦やシェアの手軽さと、描画性能によるリアルさ。
日本でいまいちなのは、求めてるのが「そこじゃない」というズレのため。

任天堂だって、結局のところ自社IP(マリオとかゼルダとかたくさん)は超強いです。
ハードメーカー任天堂の苦戦を、ゲームメーカー任天堂がフォローできる強み。
尚且つ、3DSは世界中でブレイクしてますし。


■やっぱりガラパゴスは仕方ない
となると、やっぱり日本は独自に「日本人向けのゲーム」を作ることが
ある意味では最善策なのかもしれないと思いつつです。

海外を狙っても、日本でウケない。
日本を狙えば、海外でウケない。

一昔前と違って、実際にこういう状況にあって
ゲームメーカーさんは四苦八苦されているんだと思います。
海外と真っ向勝負するにはハリウッド映画を作るようなプロジェクトになって、
巨大メーカーしか勝負できない現状。
メタルギアとかバイオハザードがそっち方向に舵をとってますが、
それが大成功かは判断しにくいところ。

中小メーカーが、国内に的を絞って、佳作・良作を沢山作ることって、
そんなに悪いことじゃないと思っています。
ダウンロード配信が当たり前になりつつある中、
ターゲットを絞って、予算を計算して、そのニッチなニーズに応えることも
商売をする上で大切なことだと思います。
それで、ニッチな層である我々は、嬉しいワケですから。


■時間はないけどお金はある→ソシャゲが流行る
で、そんな日本人に最適化された娯楽のひとつが
実はソシャゲなのかなーと最近思っています。

 たまの休みは残業続きの仕事の疲れを癒やすために家でぐったり。
 お金はあっても旅行などなど時間のかかる趣味には絶対に費やせない。
 家でゲームしたくても、じっくりゲームに向き合う時間がない。
 長い通勤時間、ヒマつぶしに最適なゲームがある。
 (ハマれば余ってるお金もつぎ込んじゃうかも)

逆に

 ヒマでヒマで仕方ないけどお金がない。
 車やバイクはおろかゲーム機なんか買えない。
 でもケータイ(=スマホ)は必須アイテム。
 スマホで無料でできるゲームがある。

今の日本人の縮図って、大袈裟に言うとこんな感じじゃないでしょうか。
・・・いや、周囲の友人を見ていると決して大袈裟ではないと思います、ええ。


■で、何が言いたいかというと
すべての商売は、ニーズを考えなければ始まらないはず。
ニーズを考えない商売は必ず失敗するはず。

「ガラパゴス」という表現を卑下する必要があるのか個人的にはそもそも疑問で、
各地域や文化に合ったニーズに細かに応えるのは、
むしろ日本人が得意としそうな「心遣い」なのではないかなーと。

ただし、ゲームを含める映像分野で、海外のニーズに応えるには
圧倒的な技術や予算が必要になりつつあるので、そう簡単ではないはず。
ドット絵やゲームバランスのような職人芸では
日本もまだまだ負けず劣らず。

たとえ車のプロモーションであっても、
「ファミコン世代」を無理矢理ひとくくりにまとめたとして、
そこにしっかりと「ニーズ」を見出だせるのならば、
そういう産業的な戦略を仕掛けて当然だと思います。
「ファミコン世代」は人生的に、
そろそろ家とか車を買うかー、頑張っちゃうかーって時期にあるとは思うので。

この世代が「日本の大衆文化をダメにしている」というのは、
日本は世界に劣らないようにグローバルスタンダードを追いかけろよ!
というふうにとらえたワケですが、
そっちの方がよほど、日本らしさが失われて、ニーズに合わなくなって、
いろいろと失敗しそうっすな。
急げば急ぐほど。

曰く、「平成生まれ世代の若者たちにはゲームは細分化が進んでいる」らしいのに、
「グローバルスタンダードなゲームを生み出せない今の日本はダメ」と言っている。

めちゃくちゃ矛盾してますやん。

細分化しているからこそ、グローバルスタンダードとは別の尺度で、
ガラパゴスな文化が共存することは、オレは良いことだと思います。
必ずしも、すべての産業・企業・プロジェクト・クリエイターが
グローバルスタンダードを追いかける必要なんてないです。


要するに、もっと「オレだけしか楽しくないんじゃないコレ!?」ってゲーム、出てこないかな!!


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